古賀政男音楽博物館 見学

 2008年1月30日(水) 曇り晴れ 暖かい
 このところ、冷蔵庫のほうがいいと思うほどの冷え込みが続いていたが、今日は気温も10℃以上になり、マフラーもいらないくらいに暖かい一日だった。
 そんな陽気に誘われて東京・渋谷区の「古賀政男音楽博物館」を見学し、一時、歌の世界に浸った。
 場所は小田急線の「代々木上原駅」から歩いて3分ばかりで、井の頭通りに面している。前面が円形をした近代的な建物で、以前の広い庭園と屋敷のあった「古賀政男邸」を建て直したものである。

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        古賀政男音楽博物館

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        旧 古賀政男邸

 古賀政男は、明治37年(1904年)に福岡県で生まれ、明治大学でマンドリン倶楽部に参加した。在学中に有名な「影を慕いて」を発表し、明大卒業後は「古賀メロディー」と呼ばれる数々の名曲を世に送り出している。
 主な作品としては、人生劇場・湯の町エレジー・東京ラプソディー・人生の並木道・酒は涙か溜息か・ゲイシャワルツ・丘を越えて・無法松の一生・誰か故郷を想わざる・悲しい酒・など悲しい、楽しい、面白い、様々な曲とてして今に歌い継がれている。
 その功績に対し、昭和53年(1978年)に亡くなった後、音楽家として初めて「国民栄誉賞」が贈られた。

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       古賀政男氏(写真はパンフレットから)

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        国民栄誉賞

 さて、音楽博物館の中は、1階はコンサートなどに使われている「けやきホール」で、2階が「大衆音楽の殿堂」となっており、大衆音楽の発展に貢献した作詞家、作曲家、歌手たちの業績を称えて顕彰者のレリーフや品々が展示してある。
 顕彰者は一例をあげれば、古賀政男はもちろん、阿久悠、船村徹、なかにし礼、藤山一郎、春日八郎、三橋美智也、北島三郎、テレサ・テンらの名前が掲げられている。

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      大衆音楽の殿堂(写真はパンフレットから)

 音楽博物館の3階には「旧 古賀政男邸」の室内の一部が移築されているが、2階から3階への通路は旧邸の門から屋敷へのアプローチが再現されており、表札まで掲げられている。
 入ってみると、そこには氏が使用していた居間や書斎が再現されており、また、国民栄誉賞をはじめとする数々の勲章や表彰などの記章類が展示されている。

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      旧 古賀政男邸の日本間(写真はパンフレットから)     

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      旧 古賀政男邸の書斎(写真はパンフレットから)

 3階には、古賀メロディーを試聴できるように、ヘッドフォンと椅子が用意されていて、1000曲もあるという氏の名曲の数々を聴くことができる。

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        試聴コーナー(写真はパンフレットから)

 音楽博物館の地下には、音楽情報室があり、大衆音楽の殿堂入りした人たちの作品を聴いたり視たりできるようになっている。
 また、30分で200円という格安のカラオケルームもあり、希望すれば自分で歌った曲をCDに録音してくれるサービスもあるという。グループであれば、みんなで1曲ずつ録音してもらったら、いい記念になるかも知れない。

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         (写真はパンフレットから)

 暖かいのは今日一日だけで、明日からはまた気温が下がるというが、わずかな陽気の狭間で「大衆音楽」というジャンルにどっぷりと浸かった気分である。
 古賀メロディーを、ただ「演歌」と言わずに「大衆音楽」と言うところが気に入った。もっとも、「演歌」も「流行歌」も「民謡」も、さらには「「軍歌」だってそうだろう。
 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」ともいう。時が移り、人が変われば、「美空ひばり記念館」でさえ閉鎖されるなど、移り変わりの速い世の中である。
 そこで、「大衆音楽」の第一人者として戦前戦後にわたり、長く国民に「歌」という楽しみを与えてくれた「古賀政男」の偉業が語り伝えられる場としての「古賀政男音楽博物館」の安寧を祈りたい。

      人生は行方も知れぬ旅にして
           ふと口ずさむ流行り唄かな (キイ)

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